「定期健診は重要」ということは、ほぼすべての方が分かっていることだと思います。
それでも、定期的に健診に行かないのには、メリットを感じていないからではないでしょうか?
人間はメリットを感じた時には継続できますが、メリットを感じなければ継続は難しいです。
しかし、メリットを感じた時ではもう遅いのです。
以前、ある雑誌でアンケートで、
「一番後悔していることは何ですか?」というものに対して、
一位は、「歯科健診に行かなかったこと」が上がっていました。
これは、高齢者を対象にしているもので、その年齢になった時に初めて歯の大切さを実感するようです。
人間が最後まで残る欲求は「食欲」と言われています。
最後まで食事を楽しめる健康な歯を提供できるように、定期健診を広めていきたいと考えています。
日本での定期健診受診率は20%ほどと言われています。
ヨーロッパや欧米では80%を軽く超えているそうです。
当院ではそこを目指していきたいと考えています。
では、メリットは何でしょう?
ある医療機関で出している10年間での喪失歯本数のデータによると、
未通院の人は3.6本
治療のみ通院の人2.2本
治療+健診で通院した人1.1本
だったそうです。
「10年間で3.6本しか喪失していないんだ!」ではなく、これは平均なので人によっては多くの歯を喪失している方もいます。
歯科は医科と同じで何か症状が出てから行くところという概念を払拭し、
治療のみではなく、その後の健診も必要になるということを知っていただきたいです。
次回は、検診の内容の話しをしていきます。